#5772 リビア洪水、死者5300人に

Libya Floods: Death Toll Reaches 5,300

The death toll from floods in eastern Libya reached 5,300 on Wednesday. At least 9,000 people are believed to be still missing.

 

■チェック

・Libya 【北アフリカの国】リビア
・flood(s) 洪水
・death toll 死者数
・reach ~に達する
・be believed to V ~するとみられている
・be still missing 依然として行方不明である

 

■対訳

「リビア洪水、死者5300人に」

リビア東部の洪水による死者数が、水曜日には5300人に達した。少なくとも9000人が依然として行方不明だとみられている。

 

■訳出のポイント

北アフリカの国 Libya 「リビア」で9月11日に発生した洪水のニュースです。

「洪水」「大水」にあたる英語は flood。

floods と複数形(単数扱い)で用いられることも多いので注意してください。

death toll は事故などの「死者数」「死亡者数」。

英字新聞では頻出の重要表現ですね。

death toll from ~ で「~の死亡者数」「~による死者数」という言い方になっています。

believe は「信じる」という意味でおなじみの基本動詞。

実際には(…だと)(~すると)「信じる」→「確信する」→「考える」「思う」「みる」といったニュアンスで幅広く使われる単語です。

今日の場合は be believed to V で「~すると信じられている」→「~すると考えられている」「~するとみられている」という言い方になってます。

missing は物が「あるべきところにない」→「見つからない」「見当たらない」人が「いるべきところにいない」→「行方不明の」という形容詞ですね。

したがって be still missing で「いまだに行方不明である」「依然として行方不明である」というわけです。

海水温度が高い地中海でたっぷり水分を吸い上げ、急激に成長した嵐を「地中海のハリケーン」という意味で Mediterranean hurricane → medicane「メディケーン」とも呼びます。

今回リビアに大雨と洪水被害をもたらしたのも、欧州で猛威をふるった後に地中海を横断して南へ移動した medicane でした。

北アフリカの砂漠の国にもたらされた、突然の大雨。

地中海沿岸の町デルナでは、複数のダムが決壊し、濁流が一気に流れ込みました。高さは10メートルにも達し、町全体の25%が壊滅したとも言われています。

内戦などで混乱が長引いているリビア政情もあり、被害の全容把握は難しいですようですが。。。

地元メディアによると、13日の時点で死者数は5300人に達し、少なくとも9000人が行方不明、だということです。

 

■編集後記

先日のモロッコ地震に続き、リビアで大洪水。。。北アフリカで大災害が相次いでしまいました。自然の猛威を前に人はなんと無力なことでしょう。24時間で年間降水量を超えるほどの大雨だったようなので、基本砂漠の土地ではそんな量の水は行き場がなくなるのは当たり前にも思えます。これから、こういった災害の頻度はどんどん増えてきそうで、気が重いですね。。。

 

(裏)今井環くん、11歳、すごすぎる・・・・