#5966 宗教行事で転倒事故

116 Dead After Stampede at Religious Event in India

At least 116 people were confirmed dead in a stampede at a Hindu religious event in India’s northern state of Uttar Pradesh on Tuesday.

 

■チェック

・stampede 集団暴走、殺到 → 雑踏事故
・religious event 宗教行事
・be confirmed dead 死亡が確認される
・Hindu ヒンズー教の
・state 州
・Uttar Pradesh【インド】ウッタルプラデシュ州

 

■対訳

「インド: 宗教行事で転倒事故、116人死亡」

火曜日、インド北部のウッタルプラデシュ州で行われたヒンズー教の宗教行事で転倒事故があり、少なくとも116人が死亡したとみられる。

 

■訳出のポイント

stampede の語源は「集団暴走」」を意味するメキシコスペイン語の estampida。

ここから、家畜などが驚いてどっと「集団暴走すること」あるいは人々が右往左往して「逃げ惑うこと」「殺到」を意味する名詞となっています。

英字新聞では、無秩序な集団で起きる「雑踏事故」「群衆事故」「転倒事故」、いわゆる「群衆雪崩」「将棋倒し」「ドミノ倒し」という意味で、しばしば登場する単語です。

しっかり確認しておきましょう。

confirm は「〜を(本当だと)確かめる」「〜を確認する」という動詞。

そこで be confirmed dead だと「死んだと確認される」→「死亡したと確認される」「死亡が確認される」という表現になるわけです。

state は主権を有する「国家」「国」という意味の名詞ですが、同時に米国、オーストラリ、インドなどの「州」に当たる語でもあります。

一方、カナダの「州」はprovince など、国によって異なるので注意したいですね。

今日の場合は India’s northern state of Uttar Pradesh で「インドの北部州のウッタルプラデシュ」→「インド北部のウッタルプラデシュ州」となっています。

7月2日、インド北部ウッタルプラデシュ州のHathras という町で、ヒンズー教の宗教行事に参加していた信者らが過密状態の中で、次々と転倒。少なくとも116人が死亡したといいます。

行事が終了し、信者が退場していたところに砂ぼこりがが起きて視界がさえぎられたことで、人々がパニック状態になり悲劇が起きたようです。

インドでは同様の事故が少なくありません。

2013年には、中部マディヤプラデシュ州寺院での転倒事故で115人が死亡。2008年には西、部ラジャスタン州の寺院で220人を超える犠牲者が出た転倒事故もありました。

 

■編集後記

魂の救済を求める宗教行事で命を落とすとは、家族を失った遺族はやりきれないでしょうね。雑踏事故といえば159人が亡くなった2022年ソウルの事件が衝撃的でした。人混みの中で身動きが取れなくなるのは怖いです。イベントなどで人の波に巻き込まれそうになったらすぐに逃げないといけないですね!と頭ではわかりますがその状況になった時冷静に判断できるかどうか。

 

(裏)全国各地で猛暑ですね。長岡もめちゃ暑いです!熱中症には本当に気をつけないとです。