#5969 観光客に CopenPay 提供へ

Copenhagen to Offer ‘CopenPay’ for Tourists

Copenhagen is launching a new program called ‘CopenPay’ in which tourists will be rewarded with free meal, drink and attractions if they participate in environmentally friendly activities in the Danish capital.

 

■チェック

・offer ~を提供する
・tourists 観光客
・launch a new program 新プログラムを始める
・called ~と呼ばれる
・be rewarded with (報酬として)~を与えられる
・meal 食事
・participate in ~に参加する
・environmentally friendly activities 環境に配慮した活動
・Danish capital デンマークの首都

 

■対訳

「コペンハーゲン、観光客に CopenPay 提供へ」

デンマークの首都コペンハーゲンで、CopenPay という新しいプログラムが始まる。市内で環境に配慮した活動に参加した観光客には、食事やドリンク、アトラクションなどの特典が無料でもらえるという。

 

■訳出のポイント

launch は「~を始める」「~を開始する」という意味で英字新聞頻出の重要単語ですね。

launch a new program で「新しいプログラムを開始する」「新プログラムを始める」となっています。

今日の本文では is launching と現在進行形で使われていますね。

ただし、ここでは現在のことではなく【すでに決定していて準備や手配が進められている未来】を表しています。

実際に、この新プログラムは7月15日から開始される予定となっています。

このように【すでに準備が整い具体的に決定している近い未来】を表現する場合、現在進行形が使われるパターンが多いので、しっかり確認しておきましょう。

本文の前半と後半をつなぐ in which は関係代名詞 which に前置詞 in が伴う形で、先行する CopenPay を受けて「CopenPay においては…」と which 以下 … でCopenPay の内容を説明しています。

つまり「そのデンマークの首都(=コペンパーゲン)でもし観光客が環境に配慮した活動に参加したら、無料の食事やドリンク、アトラクションが(報酬として)与えられる」→「コペンハーゲンで環境に配慮した活動に参加した観光客には、食事やドリンク、アトラクションなどの特典が無料でもらえる」ということですね。

reward はもともと「報酬」「報奨」「報い」「ほうび」という意味の名詞。

ここから「~に(したことに対して)報いる」「~に報酬(ほうび、見返り)を与える」という動詞としても使われます。

ここでは、受動態の be awarded with ~ で「~が報酬(ほうび)として与えられる」「~を報酬(ほうび)として受けとる」という言い方になっています。

すなわち「(報酬として)無料の食事やドリンク、アトラクションが与えられる」→「(見返りとして)食事やドリンク、アトラクションなどの特典が無料でもらえる」というわけですね。

観光客の意識に変化を与え、環境に配慮した選択を促すという目的で、デンマークの首都コペンハーゲンの観光局が新たに CopenPay というプログラムを開始する、という話題でした。

この CopenPay は、市内清掃運動への参加、サイクリング、都市農園でのボランティアなど、環境にやさしい活動に参加した観光客は、ランチ、コーヒーやワインなどのドリンク、美術館ガイドツアー、カヤックレンタルなどの特典が無料でもらえる、というものです。

「環境に配慮した行動を、コペンハーゲンの文化を体験するための通貨に変える」という意味で CopenPay と名づけたそうです。

利用可能な活動や特典など最新情報は copenpay.com でチェックできます。

 

■編集後記

日本でも、使い捨て歯ブラシを使わないとか、連泊の際にタオルを交換しないなど、環境に配慮した選択をした宿泊客には、なんらかの特典(ミネラルウォーターとか菓子など)がもらえるというホテルなどがありますね。同様の取り組みを都市全体が観光客に対してするのは、とてもいいと思います。tokyopayなるものが出てきそうです。

 

(裏)実家ではルーフバルコニーに面した部屋を占有する私が洗濯干し担当。雨雲との闘い。